海外のローカル大会について
謎の生命体ルドルフとアメリカに滞在してから早1ヶ月経ちました
わっちです。
現在はコロラド州に滞在しておりますが…クリスマス付近からスーパーメジャー大会のGenesis5付近までカリフォルニア州に滞在し多くのローカル大会に出場しました。
ざっと名前だけでもあげると
毎週月曜
Los levels
Last Stock SD
UCI Melee Weekly
毎週火曜
Training mode Tuesday
毎週水曜
Arcade Wednesday
Smash at the Block
毎週木曜
Smash @Power 9
Nimbus
毎週金曜
Friday Night Turnip
週5で週大会が開催されており一日に複数種類の大会か約6〜7時頃から11〜2時頃まで開催されています。イメージとしては関東エリアの中で別の県で大会が同日開催されている感じです。ここに本来は毎月大会が入ってくるのですが運営の世代交代や大きい大会を主催していたトーナメントオーガナイザーの引越しなどで今回は月大会には参加出来ませんでした。(SuperSmashSundayと呼ばれる200人規模の大会などもありそれらが土日に開催される為今でも名残で土日の毎週大会が無いとの事)
カリフォルニア州自体がとても大きい州であり、厳密に言うといわゆるSoCalと呼ばれる南カリフォルニアという範囲だけで毎週これだけの大会が開催されています。
大会の種類としては
商業施設を借りて開催
自宅を使って開催
大学で開催
の三種類あり…
商業施設の中でも
カードショップ
ゲームショップ
スポーツバー
レンタルスペース
撮影スタジオ
と多くの場所を借りて大会を開催しております。
規模は12人〜150人と場所や曜日によって様々で大きいメジャー大会の開催が近づくと各大会も賑わうという感じです。
機材は主に選手が自身の車でブラウン管とハード一式を『セットアップ』と呼び、持ち込む事によって参加費を割引するというシステムで集めて開催しており、100人を超える規模でない場合、主催は平均4個分のセットアップを持参するだけで開催出来ていた事が印象的。
交通網があまり良くなく各大会まで1〜2時間かかってしまう反面…車社会という文化がこと機材運搬という場面にのみうまく合致しているのが数多くの大会開催を可能にしているのかも知れません。
参加費は大体入場5ドル〜10ドル、シングルスに出場で5〜10ドル、ダブルスに出場で0〜5ドルというパターンが多く、セットアップ持参で入場料無料又は半額というシステムが多く。
賞金に関しては36人規模までは1.2.3位まで60/20/10で64人規模で1.2.3.4.5位まで55/25/10/5/5、128人規模で1.2.3.4.5.6.7.8位まで〜の様に参加費と出場費の90〜60%くらいを目安に授与といった形。
基本的に集めたお金は会場費とスタッフの雑費、映像スタッフを雇った場合賃金などに使われてそれ以外は全部賞金といった感じです。
基本的にスタッフはボランティアが多く学生であったり本業の傍という方が殆どで一部専門の映像スタッフや運営スタッフのみ大会の動画やスポンサーなどから生活費を稼ぎ副業と絡めて生活している人もいました。
現在自分も運営に携わってる関東の大会運営と比較すると
1.交通手段の違い
2.賞金の有無
3.会場費の高さと機材確保の難しさ
の3点が非常に大きい違いを生んでいると個人的に感じました
1.交通手段の違いに関しては電車か車かという違い
前者はある程度離れていても安価にスピーディに移動出来ることを可能にし参加者が参加しやすくしており、アメリカであれば4.5時間かかる関西ほどの距離も新幹線で2.5時間というのはかなりの強み
後者は時間とコストがかかってしまうが機材の持ち込み易さと終電などの時間を気にせずに移動できる点が良く、これにより機材の充実と深夜までの開催を可能にしている
2.賞金の有無これは法の問題
eスポーツで賞金を出す場合、賭博場開張図利罪との関係で問題になるのは賞金の出所で賞金が出るからといって、賭博罪はただちに成立するわではなくて賭博罪が成立するためには《勝者が財産を得て、敗者が財産を失い、さらに勝者が得る財産と敗者が失う財産が「相互的な」関係であること》かどうかが問題で…すげー雑にいうと参加費を全部会場費とかに使ってるなら大丈夫だけど参加費を賞金に使ってしまうとダメ。完全な第三者からスポンサーとして賞金がOK。
関東大会は村人さんというスマブラをしていない個人スポンサーから賞金提供をして貰っている為この点はノープロブレム。むしろ毎回提供してくださってありがとうございます!!
あとは他にも景品表示法も関わってくる場合があるがスマブラDXに関してはあんまり関係無いと思われる。
3.会場費が高さと機材確保の難しさ
関東…特に都内で大会を開く場合会場費がとても高い
その規模が100人を超えると一段階、300人を超えると五段階、500人以上はそれはそれは凄まじく高くなる
合わせて日本の大会は運営側が自己負担で機材を保有している事が多くレンタル倉庫などを使って機材の保管をしており…これも又高い
各運営メンバーの自宅に保管、大会当日に運搬は金銭的にも体力的にもあまり現実的では無い
これが原因で大体赤字になる
ボランティアで開催して、なおかつ赤字…現在としてはかなり苦しい状況ではあるが近年の関東大会は80人を130人程の参加が安定し始めた事によりプラマイゼロ…ちょっと赤字…たまに黒字で開催出来るようになり過去の負債を少しづつ減らせそうではあるが先は長い
海外との比較をした上でこれから自分がやっていきたい事
1.まずは大会運営の負担を軽減するシステムを構築する
2.大会運営をなるべく簡略化した上で共有し大会の数を増やす
3.日本でメジャー級の大会を開催する
4.アメリカで成り立っているシステムを日本にローカライズする
5.みんなで楽しく盛り上げる
これらに関してはまた長くなりそうなのとまだ現在議論や交渉中のものもあるので後日ブログでまとめたいと思います。
アメリカのスマホ経由でかなり雑な文書になってしまいましたが以上です。
なんやかんやでまた一つ歳をとってしまい人生に焦りを感じているわっちがお送りしました〜
スラマッマラム